ぽんこつらいふ

22歳フリーターのぽんこつらいふ

なぜテレビ業界はオワコンなのに『YouTuber』を下に見ているのだろうか

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ここ数年『youtube』や『SNS』他動画配信サイトがメディアの第一線に台頭した裏で益々影を落とす『テレビ業界』。先日、今話題のYouTuberがテレビで取り上げられた際に、どうにも腑に落ちない発言を目にした。今や市民権を得て飛ぶ鳥を落とす勢いの『YouTuber』に某芸人が「芸能人になれないやつが真似事でやってるんだろ?」と皮肉めいた発言をしていたのだ。う~ん。解せぬ。

いやいや、お前らオワコンですよ

と。そこでテレビ業界と動画配信メディアについて言及してみる。

 

 

 

深刻なテレビ離れ

テレビ業界衰退の原因の一つに若者のテレビ離れが挙げられる。2010年全国個人視聴率調査によると20代男女の約1割以上の人がテレビを全く視聴していないという記録がある。これは2000年と比べると25%の減少だ。ここ最近のYouTubeの勢いを見る限り、2017年現在は更にテレビ離れが進んでいると断言できる。

その逆、高齢者のテレビ視聴時間は増えているが、そこでバランスをとっても根本的な解決にはならない。例えばいくら視聴率が良い番組を放送したとしても、高齢者しか見ていない番組でゲームやお菓子、化粧品のCMを流したところで誰も買ってくれない。そうするとスポンサーからしては全くのムダ金となる。

主となる購買層が視聴していないとなると、スポンサーとしても費用対効果が見込めないので契約を打ち切る。その結果スポンサーが離れ、予算を算出できないテレビ番組は安っぽいチープなドラマや内輪でしか楽しめないような稚拙なドッキリ番組しか作れなくなる。番組の質は下がり、それに比例して視聴率は下がり…。と負のスパイラルにハマっているのがテレビ業界の現状だ。 

日本の動画配信サイトの歴史

今や破竹の勢いで伸びている業界が動画配信型メディアである。なぜここまで成長することが出来たのかを紐解いていく。動画配信サイトが広く世間に浸透した大きな要因のひとつに、2007年から本格的に運営されることとなる『ニコニコ動画』が挙げられる。リアルタイムで視聴者がコメントすることができるコメント機能が当時革新的なサービスだった。それに伴い配信者なるものが現われ、これが現在の『YouTuber』の走りと言える。余談だが、2ちゃんねる創設者西村博之もニコニコ動画運営に大きく関わっている人物の一人である。

その後利用者も増え続け、一般登録会員数5,000万人を越える一大メディアに成長したニコニコ動画。(重複登録者数もいるので、正確な数字はもっと低い)しかし、『踊ってみた』『歌ってみた』や『低俗な配信者による悪質な内容の配信』など良くも悪くも『ニコニコ動画』というひとつのジャンルが確立され、認知度は高まったが一般層に受け入れられることはなかった。

 

一方、当時のYouTubeはというと海外でこそ徐々に『YouTuber』なるものが現われ始めるが、今の『YouTuber』とは程遠くまだ確立されていないジャンルであった。日本に於いては音楽やテレビの録画をそのまま垂れ流している動画などが多くを占め、ほぼ無法状態であったと言える。この時期に『ヒカキン』や『megwin TV』がチャンネルを開設している。 

スマホの普及による視聴者の獲得 

 

 

 

 

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 引用;

スマートフォン:Nielsen Mobile NetView ブラウザとアプリからの利用
PC:Nielsen NetView 家庭および職場のPCからの利用
※Nielsen NetViewは2歳以上の男女、Nielsen Mobile NetViewは18歳以上の男女

 

この図の通り、スマホの普及に伴いスマホからの視聴が圧倒的に増えている。これは若者のスマホ依存症に起因していると言えるだろう。ではなぜYouTubeがニコニコ動画を上回ることができたのだろうか。このような統計がある。

 

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Source
スマートフォン:Nielsen Mobile NetView ブラウザとアプリからの利用
PC:Nielsen NetView 家庭および職場のPCからの利用
※Nielsen NetViewは2歳以上の男女、Nielsen Mobile NetViewは18歳以上の男女

 

これを見るとニコニコ動画に比べYouTubeは一度に見る視聴時間は少ないが、一人当たりの利用回数はニコニコ動画の2倍となっている。『ファストフード』ならぬ『ファストコンテンツ』として支持されていることが伺える。思うに、ニコニコ動画の特長である生配信はリアルタイム故に配信者と視聴者が時間を共有するコンテンツだ。そのため一回の視聴が長くなる。他方YouTubeの場合、完成された動画を主とする一話完結型であり、内容も5分~10分前後のものが多く視聴者としては手軽に楽しめる仕様となっている。これが若者に受け爆発的なムーブメントを生んだと言えるだろう。 

テレビ業界とYouTube

さて、本題に戻すとなぜ芸能人はYouTuberを下に見ているのか。という点だ。誤解を招く恐れがあるため、このように考えているのはテレビ業界の一部の人間であるということを補足しておく。

 

今や若者にとってテレビよりも動画配信サイトの方が影響力が大きいと言っても過言ではない。しかし一メディアとして同じ土俵にあるにも関わらず、某芸人の発言からしてテレビ業界はまるで危機感を感じていないのだろう。確かに一過性のブームに過ぎないかもしれないが、肩肘付いてこのままやり過ごそうなんて温い考えではいずれ淘汰されてしまうだろう。テレビが作り上げてきた歴史はそう簡単には崩れないが、今や盤石とも言い難い状況だ。

 

そう考えるとやはり某芸人の発言には呆れてしまう。まるで別次元の存在とでも言うように上から目線での物言いはなんとも滑稽に映る。現に芸能人がYouTuberに転身する事例があるが、全くと言って反響が無い。確かにもともと影響力の無い者が多いが…。それでも一昔前だったら、一度でもテレビに出たことのある人間はキャーキャー言われていた時代である。これを見るにやはりテレビ神話は崩れ始めていると言われてもしょうがない。

 結論、動画配信サイトとテレビの優位性の話しをしているのではなく、某芸人はじめ業界はいつまでふんぞり返ってるんだ。一視聴者から見たらちょっとイタイぞ。ということです。